2024年02月13日

デマンドの使い方

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 2024年問題とは、旅客運送業に関わる運転手労働環境の改善に伴い、トラックやバスの運行計画に影響を及ぼすことの総称。ここにきて政府はライドシェアの緩和を検討対象に掲げている。お客様を乗せて有料で移動するサービスの選択肢が増える。自動車の2種免許の所持を義務とした旅客輸送の底辺は拡大する。国土交通省は10数年前からデマンド型交通の地方導入を進めてきた。これは運転手不足を補うものではなく、過疎地域を空車運行する赤字路線の補填に困窮した地方自治体の救済を目的とした。当法人は平成25年に俵山地域のデマンド運行を始めた。その時から10年以上たっても「デマンドって何?」は頻繁に問われる。タクシー(taxi)という英語は日本語になっている。どの世代でも使う単語として流用される。デマンド(demand)はカタカナ表記で使われることがあって、どういう意味なのか理解されないまま単語だけ彷徨っている。動詞のdemandは「要求する」。つまりデマンド交通を直訳すれば「要求交通」となる。日本語として馴染みのない四字熟語。

 「それはタクシーじゃないのか」

 これも毎回問われるフレーズのひとつ。タクシーと何が違うのだ。逆にタクシー業者を追い出しているのではないか。気の重い命題がいつもそこにある。デマンド型交通の導入は、旅客事業者を含めた協議体が設置されて、話し合いの末に決まった。だから、納得型の地方公共交通のくくりになるが、現実的な話をすれば「俵山から市街地病院までタクシーだと5000円かかる、デマンド交通は700円で行くのか」となる。価格差がありすぎて住民はタクシーを呼ばなくなる。無論、このような運行はルール上できないのだが、運賃だけを比較されるとタクシー業者は煮え湯を飲まされる。

 デマンド型交通を利用するには、いくつものルールがある。タクシーやバス事業者を保護するために当然のルールだが、これが一般には知られていない。それは複雑なルールではないが、タクシー事業者などを保護するためなのだという一面が利用者に理解されにくい。これまで、デマンド交通を案内するA4版のチラシは、テキストでルールを箇条書きしていた。それはチラシではなく、新聞のような体裁をしていた。チラッと見て理解されることがなかったと思う。そこで、今回のチラシは必要な情報だけ文字に起こした。ルールブックの無いチラシ。ルールはひとりひとりに伝えてゆこうと考えている。まず、興味を持って欲しい。利用せざるを得ない日が、いつか来るのだから。

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posted by ゆうゆうグリーン俵山 at 15:11| ゆうゆうグリーン俵山の取組み